恋は迷わずに飲む不幸の薬

殺される夢を見た。
首に、ナイフを刺された。
即死だと、刺した男と、わたしの隣にいた女の子が言っていた。
意識はあった。
母が東京に向かっていた。その空港で電話により、わたしの死を知る。
母が号泣している。
わたしも、大粒の涙を流している。
ごめんねって、抱きしめる。
母にはわたしが見えている。
思い浮かべたのは、彼のこと。
あぁ、もう会えないや、って。
友達のこととかも考えた。
写真、何も世間に発表できないまま、死んじゃったじゃんって思った。
だめだ、がんばらなきゃ、ひとつぼ展出さなきゃ、と、
死んだくせにひとり、悪あがきをする。

ハッと目を覚ますと、目覚ましが鳴ってた。
そして、母から電話。
こわかった。
明日も生きてる保証はないのだと知る。

そんな今日は、落ちるだけ落ちてく。
自己否定をまた始めてしまいそうだ。
どうしてだ?
そんなにわたし、だめだった?
誰か、認めてよ。

優しい救いの手にすがりたい。
あの手がなければ、わたしは壊れてしまうかもしれない。
なんでこんなに崩れちゃうのかわからない。
自信があれば、そんなことないのかもしれないのに。

今すぐ抱きしめに来てよ。
大丈夫だよって言って。

わたしはこんな自分が大嫌いだ。
いつまでたっても変わらない。

夢であってほしい。
でも、ひょっとしたら、
あのときが夢だったのかも。

まだ、望みはあると信じていいですか?