好きだという気持ちだけで 何も食べなくていいくらい

好きだなんて言えないから、シャッターを押すのだ。
だから君の写真を撮りたいということは、
君が好きだと言うのと、同じことなのよ。

君が世界かどうか、確かめたかっただけなのに。
だってもう、わからないの。
わたしは、写心機に頼るしかないの。

夜中の下北沢は、タクシーが多い。
そんな中わたしは、チャリをこぐ。
はなちんが下北にいると言うので、眠れないわたしは、
はなちんの元に向かう。

悲しいくらいお金の入っていない財布を持って、
持っているお金以上のお酒を飲んでしまう。
そんくらい入っていなかった。
おろせばあるのよ!!
いつも、ぎりぎりしか持ち歩かないの、使っちゃうから。

昨日はお酒は、、、と思ったけど、
居酒屋で飲むのはちょうどよい強さで、飲みやすい。

相変わらず変な女っぷりを発揮し、ギャグも冴えてたな。
春雨発言は我ながらうまいと思う。

始発の頃に別れた。

ちょっと嫌そうなはなちんを、写真に撮る。
わたしは、早朝の光の青さが、たまらなく好き。
それはたぶん、あのときの多摩川のせいだと思う。
もう、3年も前かな。

人は、切ないときが一番美しいと思う。
消えてしまいそうだもの。

てことはわたしは、いつも美しいはずなんだけど(苦笑)

早朝の街は、シャッターが閉まってるお店が当たり前だけど殆どなので
撮影に良さそう、と思った。

わたしはわたしに酔いしれているけど
この切ないことを書いている自分が好きなんだけど
そうやって酔いしれて、ああ自分って天才だわ、なんて考えて
強がって、それで自分を保とうとしているのかもしれない。

そのためには切なさが必要だから。
わたしは、自分の傷を食べて生きてる。
切なさを抱えて、身を削って、何かを生み出して
自分の存在している意味を、探し続けてる。

意味のないことなんて、どこにもない。

わたしは変な子らしいので、変な子らしく生きよう。
わたしが普通の愛想のいい女の子だったらきっと好きになってなかった、と
はなちんが言ってくれたので、変な子でよかったと思った。

それでも普通の女の子が羨ましいと思うけど。
でもきっとそれじゃつまんないから、わたしはわたしでいいと思う。

きっとね、壊れそうなものほど美しいのよ。
消えそうなものほど、美しいのよ。

会えない人ほど、会いたいのよ。

目の前にいないからこそ、恋しいのよ。