電話なんてかけない

電話が来た。

地元の男友達からだった。
なんか最近メールがちょこちょこ来てた。

わたしは、くるしくって寝転んでうとうとしてたので、
不機嫌、というよりも
ひどく感傷的だったと思う。

そいつは、そんなにキレるな、と言ったけど
わたしは怒ってたんじゃなく
心底かなしかった。
そういう話題を、少し話した。

失礼な話、なんで君なの、と思ったりした。
君は彼女と仲良くやってりゃいいんだよ、と。
心配してくれてるんだろうに。

わたしの写真詩集を見たと言ってた。
考えさせられた、と。

そろそろいい人現れてもいいんじゃない、と言われた。

お願いだから、そんなこと言わないでください。
一番それを願ってるのは
わたしなんですよ。
泣けてくるから言わないで。

こっそり泣いて、電話を切った。