純粋でいられるのは、触れたことがないからだ。
わたしはずっと、プールの底から空を眺めてるのだ。
ゆらゆら、青い空と、まぶしい太陽を。
わたしはうまく泳げなくて、そこにいけないのだ。
純粋でなんていられなくたっていい
汚れてしまってもいい
わたしはそっち側にいきたいと、
もう、ずっと ずっと
水の中でもがいて、苦しくて、でもうまく泳げない。
いつか、溺れて死んでしまうんじゃないか。
そしたら誰か助けにきてくれるのかな。
ほら、やっぱりわたしは、助けを求めている。
言った通りでしょ?
君はもうそんな話、覚えてないと思うけど。
ここからじゃ、君の声も聞こえないや、
わたしの声は、届くんだろうか?
水の中は冷たく、さびしいです。
わたしはカエルになれないおたまじゃくし。